2012/03/08

空き家情報 ネット発信 七飯町

空き家情報 ネット発信 七飯町


七飯町は新年度から町内の空き家や空き地の情報を町のホームページで紹介し、「ななえ空き家・空き地バンク」制度を立ち上げる。物件を売却、賃貸したい所有者と購入、賃借したい人を仲立ちし、町外からの移住促進や市街地の空洞化防止を狙う。


総務省が2008年に調査した住宅・土地統計によると、町内の住宅1万2030戸のうち、空き家は11・3%の1360戸で、町によると1970年代から函館のベッドタウンとして宅地造成が進んだ大川や大中山、本町地区を中心に見受けられ、”町外への転勤のため家を空ける”、”高齢者のマンションや福祉施設への住み替え”、”子どもを頼って引っ越す”などのケースが多いとみられている。
同バンクでは空き家や空き地の持ち主が町に登録を申し込むと、ホームページに面積や間取り、写真などを公開。利用したい人がバンクに申し込めば、町内の不動産業者を通して交渉、契約できる仕組みだ。


町は4月1日からの開設を目指し、ホームページのほかに町広報誌でも情報を発信。町の封筒にもバンクの広告を掲載し、物件や利用希望者の掘り起こしを図る。
町新幹線まちづくり課では「空き家を有効活用できれば、地域の防犯対策にもつながる。移住者はもちろん、一軒家を探している町内の子育て世帯の利用も取り込みたい」と期待している。