2013/04/08

「サービス付き高齢者向け住宅」へ住み替え促進、滝川市が新年度から 空き家を子育て世代に

「サービス付き高齢者向け住宅」へ住み替え促進、滝川市が新年度から 空き家を子育て世代に

滝川市は新年度、一戸建て住宅での暮らしが難しくなった高齢者世帯を対象にて、食事や入浴などを提供する「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)への転居を促し、住み替えで空き家となった住宅を子育て世代に提供する事業を始める。狙いは既存住宅の有効活用と住宅産業の活性化だ。

市は住み替え促進事業として、新年度予算案に1,200万円を計上。3年間の時限措置とする考えで、市が地元建設業界などと組織した「中空知住み替え支援協議会」が運用する。道知事の認定を受けている「サービス付き高齢者向け住宅」に高齢者世帯が転居する場合、1世帯当たり13万円を支給する。賃貸住宅の入居者も対象となる。高齢者が住み替える場合は、持ち家を賃貸などのために同協議会に登録すると、さらに7万円が加算され、計20万円が支給される。

一方で子育て世帯に対しては、同協議会の仲介するこれらの持ち家に転居した場合、家賃を補助する。月額2万5千円を上限に、入居から3年間、収入に応じて家賃の30~40%を受け取ることができる。18歳以下の子どもがいることが条件となるほか、収入月額21万4千円以下などの収入制限も設ける。いずれも市税の滞納がないことが前提だ。

現在、市内の「サービス付き高齢者向け住宅」は栄町と本町に2棟60戸あり、さらに、新年度中に2棟100戸が完成予定だ。