2012/02/04

住まいの中の空気、気になる…

住まいの中の空気、気になる…

住まいの中の「空気」を若い世代ほど気にする傾向にあることが住環境研究所調査でわかった。
(株)住環境研究所(積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関)はこのほど「住まいにおける空気質と健康配慮」の調査結果を発表。近年、花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などさまざまなアレルギー症状を疾患する人が多く、住まいの「空気質」への関心が高まっていることから、アレルギー症状の有無による健康配慮への意識の違いなどを調査したもの。全国のアレルギー症状のある人が居る世帯1,072件、居ない世帯1,076件から有効回答を得ることができた。
調査では、60歳代を除く各世代の約半数の世帯にアレルギー症状のある人がいる結果となった。年代別で40歳代が最も高く54%、次いで30歳代の51%。症状は花粉症、次にアレルギー性鼻炎、気管支喘息で、子供世代でも30%弱に花粉症の症状が出ていた。また、各世帯では住まいの空気質に関してさまざまな生活工夫を実施していて、「窓を開けて室内の空気の入れ替えを積極的に行なっている」「家の中でたばこを吸わないようにしている」など日常生活での配慮が行なわれていた。特にアレルギー症状のある世帯ではより配慮していて、「洗濯物を室内干しにしている」(13%)、「ペットを飼わないようにしている」(22%)、「家に入る前に着ている衣類をはたく」(7%)などの生活工夫のほか、空気についての関心度が高く、「空気清浄機を使用している」(37%)、「加湿している」(21%)など機器の利用度も高いことが分かった。
世代別に見ると、アレルギー症状のある人の有無に関わらず、20~30歳代の若い世代ほど室内の空気に強い関心を示していたようだ。