賃貸住宅管理業者シンボルマークを設定…国交省
24日、国土交通省は賃貸住宅管理業登録制度の登録業者であることを示すシンボルマークを決定した。
同省では、”賃貸住宅の管理業務の適正な運営を確保し、賃貸住宅管理業の健全な発達を図ることで、賃貸住宅の賃借人等の利益の保護に資するため”、2011年12月より賃貸住宅管理業登録制度をスタートさせている。
12年3月末現在の登録業者数は1,600と着実に増加している、しかし同制度の実効性を高めるためには、さらなる増加が必要と判断し、同制度を賃貸人、管理業者等に向けてより一層周知、普及させるためにシンボルマークを作成した。
このマークは、賃貸住宅(マンション、アパート)をイメージした建物のシルエットを円形で囲み、貸主・借主に安心感、信頼感を与えるデザインになっている。
また、貸し主、借り主、管理業者の関係の連続性、永続性を表現するために全体を一筆書きでまとめると同時に、「○(マル)=登録」を表現、提示した管理業者が登録業者であることをあらわしている。
使用にあたっては、広く一般に認知が得られるよう、登録業者となったときから事務所への掲示、広告、封筒、名刺などにおいて積極的に活用してほしい、としている。
最近よく聞くスマートハウスってどんな家?
最近TVCMなどでも耳にする機会が増えている”スマートハウス”。直訳すると「賢い住宅」ですが、大手ハウスメーカーのほか、異業種からも参入が相次でいます。この”「賢い住宅」=スマートハウス”そもそもどんな住宅なのでしょうか?
大手ハウスメーカーは2011年、相次いで「スマートハウス」を市場に投入します。スマートハウスというのは、”IT(情報技術)を使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅。”具体的には、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、エネルギーマネジメントを行うことで、CO2排出の削減を実現する省エネ住宅のことを指します。省エネ・創エネ設備を備えた住宅がエコ住宅であるのに対し、エネルギーマネジメントシステムで最適化されたエコ住宅がスマートハウス(=賢い住宅)と考えられるようです。
この「スマート」という言葉は普通の日本人にとって「やせている」とか、「かっこいい」のような意味で使われていますが、本来は「やせてる」ではなく「頭がよい」という意味なのです。「smart」が形容詞で使われる場合、実はほとんどの場合「頭がよい」「賢い」を意味するのです。
ハウスメーカーは、住宅のライフサイクル全体でのCO2排出をマイナスとする「ライフサイクルカーボンマイナス住宅(LCCM住宅)」の実現に向けて、「スマートハウス」の開発に注力しています。消費者にとって「スマートハウス」は、エコであり、光熱費を削減できる経済性に魅力を感じる住宅なのです。
政府の支援策により住宅用太陽光発電システムの普及が進んで、自動車メーカー各社は2012年末にかけて電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の発売を予定しています。太陽光発電や燃料電池などで発電したエネルギーと、EVなどへ充電するエネルギーなど、住宅内のエネルギーを効率的に使っていくために、今後、「スマートハウス」は不可欠なものとなってくると考えられます。
では、スマートハウスの核になる設備やシステムはどんなものなのでしょうか?
スマートハウスの中核技術となるのが、住宅内のエネルギー機器や家電などをネットワーク化し、エネルギー使用を管理・最適化するホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)。HEMSの開発では、ハウスメーカーと電機メーカーの連携が加速しています。
もうひとつの鍵となるのが住宅用蓄電池。太陽光発電や燃料電池などで発電した電力や料金の安い夜間電力を住宅用蓄電池に蓄えれば、必要なときに使用することができます。2011年は、大手ハウスメーカーによる蓄電池付き住宅の発売も本格化します。また、EVやPHVに搭載された電池を住宅用蓄電池として活用するための実証実験も始まっています。
また、スマートハウスを取り巻く、スマートシティやスマートグリッド技術も注目されていて、スマートハウスは、ITを駆使し電力の需給を最適化するスマートグリッド(次世代送電網)を基盤に、エネルギー効率の高い都市(地域)づくりをめざす「スマートシティ(スマートコミュニティ)」の最小単位としても注目されています。