2012/06/14

道内で高齢者向け住宅増加…異業種参入相次ぐ

道内で高齢者向け住宅増加…異業種参入相次ぐ

 道内で高品質なサービスを提供する有料老人ホームや、高齢者向け賃貸住宅の開設が相次いでいる。高齢者人口の増加に伴い需要が拡大しているためで、商機と捉えて異業種から参入するケースも多い。

 札幌で6月10日に開設となった有料老人ホームは高級感あるラウンジや機能訓練室などを備え、24時間看護師が常駐する。この有料老人ホームはランドネクサス(横浜)が札幌で運営する3カ所目の老人ホームで、既存の2施設は満室。神田威志(たけし)社長は「札幌ではまだ需要があり、あと2、3カ所増やしたい」と話している。

 道によると、道内には有料老人ホームが261施設あり、法改正で設置基準が緩和された2006年以降、一挙に5倍に増えた一方で、安否確認や生活相談などのサービスがある高齢者向け賃貸住宅も昨年10月以降、道内で約50棟が新築された。

 JR北海道は今年3月、同社初の高齢者向け住宅を札幌市内に開設し既に全60室が満室となっている。北海道中央バス(小樽)も小樽市内で所有する遊休地を活用し、10月に84室の高齢者向け住宅を開業する。