2012/05/09

太陽光パネル 無落雪屋根用に新工法…

太陽光パネル 無落雪屋根用に新工法…穴開けず雨漏り防止 


 函館の機械製造・設計会社ヤブシタと、大阪の大和ハウス工業は、無落雪屋根にビスで穴を開けずに太陽光発電パネルを取り付けることができる専用工法を共同開発した。ヤブシタは「新工法で雨漏りのリスクを解消できる」としている。


 一般的に太陽光パネルを屋根上に設置する場合、屋根の金属板に穴を開けてビスで固定する。しかし、傾斜が小さい無落雪屋根では水が流れ落ちにくいため、穴を開けると雨漏りが心配であった。


 そこで、同社は屋根の継ぎ目の突起(「はぜ」と呼ばれる)を挟んで固定する約10センチ角のアルミ製金具を開発。8個程度の金具を並べれば、パネル1枚(1.6メートル×0.9メートル)を載せることができる。さらに、従来のパネル用架台が不要となることから、荷重を軽減できる。ただ、新工法では、傾斜が5度程度と緩くなるため、冬場の発電は望めないという。


 大和ハウス工業の新築や増改築の住宅に導入する。ヤブシタは他メーカーの住宅向けの製品開発も進める方針。